自己都合退職

自己都合退職とは

自己都合退職とは、労働者が自らの意思で退職を決意し、会社に申し出て退職することを指します。転職やキャリアアップ、家庭の事情、健康上の理由など、個人的な事情による退職がこれに該当します。

自己都合退職に当てはまる方

  • 転職やキャリアアップを目指す方:新しい環境でスキルや経験を積みたい場合。
  • 家庭の事情で退職を選ぶ方:結婚、出産、育児、介護など家族に関する理由。
  • 健康上の理由:自身の健康問題やストレスから退職を決意。
  • 職場環境の不一致:人間関係や労働条件が自分に合わないと感じる場合。

申請に必要な持ち物

退職後、失業給付を受け取るためにハローワークで必要な持ち物は以下の通りです。

必要書類・持ち物説明
雇用保険被保険者証会社から退職時に受け取ります。
離職票(1・2)退職後に会社から郵送されます。
マイナンバーが確認できる書類マイナンバーカード、通知カード+身分証明書など。
身分証明書運転免許証、パスポート、住民基本台帳カードなど。
証明写真(縦3cm×横2.5cm)ハローワークにより必要な場合があります。
印鑑認印(シャチハタは不可)。
預金通帳またはキャッシュカード給付金の振込先口座を確認するため。

受給までの目安

自己都合退職の場合、失業給付を受け取るまでには以下の期間が必要です。

  1. 待機期間(7日間):求職の申し込みをした日から7日間は給付がありません。
  2. 給付制限期間(原則2ヶ月):待機期間終了後、さらに2ヶ月間は給付が制限されます。
  3. 受給開始:合計で約2ヶ月と1週間後から給付が開始されます。

受給開始までのフロー

項目期間説明
待機期間7日間失業状態であることの確認期間。
給付制限期間原則2ヶ月自己都合退職による給付制限期間。
合計約2ヶ月と1週間給付開始までの総期間。

再就職手当について

給付制限期間中や受給期間中に早期再就職した場合、「再就職手当」を受け取れる可能性があります。これは、早期再就職を促進するための制度です。

再就職手当の主な条件

  • 基本手当の支給残日数が所定給付日数の3分の1以上あること
  • 1年以上の雇用見込みがある職に就くこと
  • 待機期間の満了後に再就職したこと
  • 過去3年以内に再就職手当を受給していないこと

再就職手当の支給額

支給残日数の割合支給率
所定給付日数の3分の2以上残存基本手当日額×残日数の70%
所定給付日数の3分の1以上残存基本手当日額×残日数の60%

※基本手当日額とは、失業給付として1日あたりに受け取れる金額です。

自己都合退職のまとめ

自己都合退職は、自らの意思で退職を決めるため、失業給付の受給開始までに時間がかかる点に注意が必要です。以下のポイントを押さえて、計画的に行動しましょう。

  • 必要な書類や手続きを事前に確認:スムーズな申請のために準備を怠らない。
  • 受給開始までの期間を考慮:経済的な計画を立てる。
  • 再就職手当の活用:早期再就職を目指す場合は、制度を有効活用する。

退職は大きな決断です。十分な情報を収集し、今後のキャリアや生活設計に役立ててください。